この場合ほとんどのユーザーさんが感じられる引き摺りの大小は、フロントスタンドをかけ、ホイールを手で回した時の抵抗感、またはホイールがどの程度回転するか。ではないでしょうか。この時の引き摺りは、たとえフルフローティングのディスクを装着した場合でも、キャリパーピストンの動き(ロールバック量)に左右されます。キャリパーのメンテナンスが行き届いていると引き摺りが発生しにくい状態になりますが、完全に引き摺りを無くす事は出来ない事の方が多いかもしれません。
クルクルとホイールが抵抗なく回転する様は、とても気持ちが良いのですが、必要以上に気にする必要はありません。
ブレーキの引き摺りで問題になる場合は、引き摺り過多による走行中のブレーキシステム加熱が問題となります。
例えば、走行中引き摺り過多によりブレーキをかけていないのにブレーキシステムが過熱、ベーパーロック現象が発生し、レバーを握っても効力が発揮される位置が変わったり、最悪の場合レバーがグリップにぶつかる程レバーを握ってもブレーキが効かない事も想定されます。
引き摺りの主な原因は、ブレーキディスクの振れ、他のブレーキシステム部品の作動不良(メンテナンス不足など)になります。
他にもホイールなどの足回りのメンテナンス状況によっても左右されます。
神経質になり過ぎない程度に、引き摺りが少ないブレーキ周りを目指して、メンテナンスをしてみてください。
ブレーキディスクを交換したら、引きずりが多くなった気がします。なぜでしょうか?